どうも、敗北者です。
借金総額300万円、28歳で債務整理を経験し、現在30歳です。
僕についての詳しい記事はコチラ!
絶賛借金返済中です。
今回は「借金の正しい返済方法」について、自分の体験をもとに話していきます。
「毎月決まった額を返せばいいんでしょ?」
と思っているあなた。
でもそれでは、一生返済は終わりませんよ。
この記事では、僕が地獄の多重債務から抜け出すために実践したリアルな方法を3ステップで解説します。
どん底から立て直したい人は、ぜひ最後まで読んでください。
①借金返済は「現実を知り、受け止める」ことが重要
まずは自分の借金の総額を正しく把握しましょう。
意外と自分の借金総額を知らない人は多いです。
膨大に膨らんでいる自分の負債を受け入れる事は誰しも辛いことです。
ですが、多重債務者の方は特に必須事項ですし、1社のみの借り入れの方も正しく把握しておいたほうが良いでしょう。
②月々の支出と収入を正確に把握する

借金の総額を正しく把握したら、次は支出と収入の金額を正確に把握しましょう。
要するに「家計簿をつけよう」って話です。
「そんなものつけなくても分かっとるわ」という人が一定数いますが、正確に把握している人であれば、そもそも借金なんて馬鹿なことはしないはずですよね?
お金を持っていない人は洩れなく、自分の支出を把握していないです。
だから無駄遣いが多いし、給料日前には金欠になっているんです。
例外なく、多重債務者で債務整理済みの僕もそうでした。
消費者金融、自動車やマイホームの数万円単位の借金から、数百円単位のサブスクまで自分の支出を把握しましょう。
ちりも積もれば山となるを心に刻んで下さい。
③返済計画の立て方【3ステップ】

借金総額と支出を正確に把握したら、ようやく返済計画を立てることができます。
今回は3ステップで解説していきます。
①家計を見直して「返済に回せる金額」を増やす
②ボーナス返済を活用
③債務整理・借り換えも「手段の1つ」として検討
では順番に解説していきます。
①家計を見直して「返済に回せる金額」を増やす

先程の「支出と収入を把握する」を用いて、ブラッシュアップします。
要するに、「無駄遣いをやめ、節約をする」です。
余計なサブスク、携帯代金、家賃、電気、ガス、水道などの毎月必要な固定費を見直します。
こういったものは、最初に決めたら脳死で使い続けるものですよね。
見直される機会がほとんどないため、基本料金が高く設定されているケース多いです。
そのため人によっては数万単位でお金が浮いてくることでしょう。
上記を見直し支出が圧縮されたら、借金の返済金額を思い切って増やしましょう。
「え、せっかくお金が浮いたのに返済に使うの?」と思われるかもしれません。
数万単位でお金が浮いたら、趣味や交際費などに使いたくなりますよね。
僕も最近までそうでした。
しかし借金には、「金利」というものがあり、これが非常に厄介。
消費者金融やリボ払いなんかは金利が非常に高いです。
年率3.0%~18.0%が相場です。
例えば100万円の借入金額で金利が18%だとすると、1年後の返済金額はなんと118万円になります。
毎月1万円を返していた場合だと、年間で12万円しか返済できないので金利分すら返せていません。
しかも「複利」が働くため、2年目は118-12=106万の残債に対し、18%の金利がかかります。
そうすると翌年の残債が約125万円になってしまいます。
厳密にいうと日割りで金利がかかっているため、実際にはもう少しマシなのでイメージだけ掴んでもらえたらOKです。
要するに金利が働き、返済金額が雪だるま式に増加するため、浮いたお金で出来る限り早く返しましょう。
②ボーナス返済を活用

次にステップ②ですが、先程の話の延長線上にあります。
「毎月返済を頑張っているからボーナスくらいは使わせてよ・・・」という声が聞こえた気がします。
ボーナスは日頃から仕事を頑張っているからこそ貰えるものです。
毎月カツカツで生活している債務者であれば、年に2回のオアシスだといっても過言ではないでしょう。
ですが、ボーナスこそが返済を加速させるためのチートアイテムなのです。
人によりますが、月々の返済額の2倍~3倍以上の返済が可能になるでしょう。厳しい事を言いますが、消費者金融でお金を借りている人間は、お金の使い方が壊滅的に下手糞です。
そんな人間がボーナスという給料以外のまとまったお金が入ったところで、コンビニで豪遊したり、ソシャゲ課金、ギャンブルなどで浪費するのがオチでしょう。
目先の快楽を優先し無駄金を使い後悔するか、返済期間を数か月短縮するのかどちらが良いですか?
少しでも身に覚えがある方は、ボーナスが入り次第、歯を食いしばって借金返済に回しましょう。
③自己破産・債務整理、借り換えも「手段の1つ」として検討

ステップ③は少し方向性が違います。
これは多重債務者の方や自転車操業で首が回らない方、既にブラックリストに入っている方が対象になります。
僕は上記全てに当てはまり、債務整理を行いました。
毎月複数社からの請求が来ており、自転車操業すら儘ならなくなっていました。
1件返済した傍から再度借り入れをし、他社に返済といった負のスパイラル。
それでも間に合わず、滞納に次ぐ滞納。
スマホには毎日のように消費者金融から電話が鳴り、ポストへはカラフルな督促状の数々。
嫌すぎて電話に出られずにいると、職場へ電話がかかってきます。
職場の人からは不審な目で見られていたと思います。
そのような生活が1年程続き、精神的にも追い詰められて来たため、債務整理をしました。
弁護士費用などを支払えるか不安がありましたが、債務整理を行うと費用も月々の支払いに組み込まれます。
そのためまとまったお金は不要です。
債務整理を行うと、月々の支払いは弁護士事務所へ1本化され、返済金額も相談に乗ってもらえます。
そのおかげで生活も安定しましたし、何より督促状のオンパレード、鳴りやまない電話から解放されたことが大きく、メンタルが落ち着きました。
僕はこの経験から債務整理は行って本当に良かったと思っています。
もちろん全員におすすめ出来るわけではありません。
ブラックリストに入ってしまうことが、最大のデメリットです。
ブラックリストとは簡単に言うと、クレジットカードの発行やローンが組めなくなる事を言います。
ちなみに債務整理をした場合は、借金を返済後5~10年の間で上記が行えなくなります。
ローンが組めないので、自動車や家の購入が難しくなるでしょう。
自動車は頑張ればなんとかなりますが、家は無理ゲーでしょう。
自己破産・債務整理は返済期間含めて約10年間は棒に振る覚悟を持って行いましょう。
あと「借り換え」という手段もあります。
借り換えとは、複数社から借りているお金を1社にまとめることです。
ブラックリストではないけど、自転車操業で苦しい、複数社に返済する手続きが面倒くさい方にお勧めです。
複数社への返済は、精神的にもしんどいため可能であれば、1社に絞ると良いでしょう。
3ステップ達成のポイント

ここまで返済計画の3ステップを解説してきました。
かなり厳しいことを伝えてきたので、心が折れかけている人も多いでしょう。
あくまで理想的な返済計画なので、多少は遊びを持たしても良いです。
そうしないと本当に人生が終わったと感じてしまい、ネガティブでつまらない日々になってしまいます。
借金をしているからと言って、人生を楽しんではいけない訳はないです。
ということでここからは、3ステップを成功に導くポイントを解説します。
ポイント①無理な返済設定をしない
ここまでは余剰資金は全て借金返済に回せ!と言いました。
もちろんそれが理想です。
しかし、現実は様々なことが起きるものです。
友人との食事、冠婚葬祭など突発的な支出は付き物です。
それらの人付き合いを無視してまで早期返済をする必要はないでしょう。
※返済期日は何があっても守らないとダメですが・・・。
大切な人たちとの付き合いを蔑ろにすると、例え借金を完済したとしても、気付いたら金も友人もいない寂しい人間になっていますよ。
かといって誘いに全て乗っていては、お金がいくらあっても足りません。
ですので、本当に大切な付き合いを見極めることが重要です。
また月々の返済金額を高く設定しすぎると、日々の生活で小さなストレスが積み重なります。
そしてある日ストレスが限界に達し、散財してしまう可能性が非常に高いです。
出来る限り早期完済をべきですが、本当に必要なものは購入するようにしましょう。
借金があるからと言って、大好きな趣味を犠牲にする必要はないですよ。
②可能であれば貯金や「つみたてNISA」もしてみる

よく貯金は後回しにして、借金返済を最優先すべきと耳にします。
合理的な判断だと思います。
しかし僕は返済期間中でも、貯金や投資は行うべきだと考えています。
なぜならまとまったお金を作ることは自己肯定感の向上や借金を繰り返さない事に繋がるからです。
借金をする人間は高確率で、貯金が出来たことがないです。
逆に貯金が出来る人は、少ないお金でも生活を豊かにする知識や精神性がある人だと思います。
義務的に最速で借金を返済したとしても、お金の使い方は借金した時と大きく変わらないでしょう。
ですので、借金をしたことを悔やむだけでなく、反省し正しいお金の使い方を学ぶ機会だと考え、貯金も並行して行いましょう。
またある程度まとまったお金が出来るようであれば、つみたてNISAを始めてみるのも良いかもしれません。
借金の最大の敵である「金利」を今度は味方につけるのです。
ただ消費者金融のような暴利商品は存在しません。
あったとしても恐らく詐欺なので見極めは重要です。
金利は敵に回すと厄介この上ないですが、味方につけることが出来れば最強の味方と言ってもいいでしょう。
⑤まとめ
借金の返済は数年~10年単位での戦いになります。
長く苦しい戦いです。
僕は債務整理をした時、正直「あー、人生終わったな」と思いました。
でも、今はあの時の絶望が、人生を立て直すきっかけだったと思っています。
借金がある人生でも、幸せにはなれます。
大事なのは「借金をどう返すか」ではなく、
**「借金を通して何を学ぶか」**です。
今日が、あなたの再スタートの日になりますように。


コメント